ペットボトルのポカリをカチカチに凍らせてグラウンド持って行った時、休憩時間にキャップを開けると、溶けだした一番甘くて美味しい部分が大地に還る
どうも部長です。
今回の記事ではベースランニング技術向上のための考え方と効果的な練習方法というテーマでお話していきたいと思います。
で私、野球選手として28年間、全日本入り5回、日本一3回、現在会社員をやっておりまして。
サラリーマンと、ブロガーと野球スキルアドバイザーの自称三投流で生計を立てる一般男性です。
みなさんですね。日々、家のテレビの前でプロ野球とかのハイライトをボケっと見ながら
ガリガリ君食っていると思うんですけど。
今日はですね、あんまり注目されない月見草的な技術、走塁技術について話していきますと
とか
とか思っている球児にですね、
マジで有効な走塁テクニックと練習方法を伝授しに行こうかなと思います。
ベースランニング能力向上のための考え方と、効果的な練習 2選
結論これらになります。
【ベースランニングの能力向上に必要な考え方】
- 遠心力との闘い。 センチメートルの世界線。
- ベースは踏むではなく、蹴る。「加速装置」
【効果的な練習方法】
- サークル走
- 人をベースに立たせてのベースワーク
【スライディング技術向上のための考え方・取り組み方】
- スライディングのパターン生成
ベースランニング能力向上のための考え方
数センチメートルの世界線。遠心力との闘い。
何となく漠然と走っている人には中々到達できない世界線があります。
それが、いつも走行しているルートを限りなく小さな弧にしていくベースランニングです。
走塁のスペシャリストは、ほとんどの選手がこの自分の最短ルートを知っています。
これは、ベースを踏んだ後の一歩目が、いつも踏み出している位置よりも内側(マウンドより)に接地し方向転換をしていく、数センチの作業になります。
そう感じたそこの野球人。愛してう
結論コレ、内傾が勝負を決めます。
ここでいったん、見本となる動画をご覧いただきましょう。
ミノルマン チャンネルの動画を引用させて頂きます。
効率のいいベースランニングのための、ベースの踏位置、ベースの使い方についてのコンテンツです。
どうでしたか?
ミノワマンさんのお伝えしている内容で
なるほど!!!!
こう感じた方もいる一方で、もしかしたら、
聞いたことある!チームで教わった!すでにやってる!
という方もいるでしょう。
ご紹介した動画の様に、効率よくベースランニングする方法、相手も自分もケガをしない為の方法など、、、様々な発信者がベースランニング理論を発信している中で、誰も触れていない意識があるのでお伝えします。
それが、右腕全力振りです。
冒頭、述べたようにベースランニングは遠心力との戦いです。
それを抑えるために、スピードを落とさずに極限まで内傾(マウンド側に体の軸を倒すこと)をして走る。
これが、(遠心力によって)無駄な膨らみを消して、最短ルートで走る有効な手段になります。
何度も言いますが、「無駄に膨らむ」これが遅いベースランニングの悪の根源です。
悪の根源を撲滅するためには、ベースを踏む5mほど前からベースを踏んだ後の5mのトータル10mに区間だけ、 外側の腕(つまり右腕)を強く大きく振ることを大げさに意識してやってみて下さい。
スピードが乗って、どうしても遠心力で外側に体がもっていかれてしまう現象を、
右腕の強い振りと、体を内傾(マウンド方向に軸ごと傾ける)することで、驚くほどスムーズにベースランニングできることに気が付きます。
どんな練習方法があるのかについては最後に紹介します。
ベースは踏むではなく、蹴る。「加速装置」
ミノルマンさんの動画がすべてなんですが、ベースの踏む位置は、ベースの角ではなく側面です。
ここで生きてくるのが、先ほどの内傾です。
体を傾けないと、絶対にベースの側面は蹴れません。
突っ立ったまま真上からべースの側面は踏めません。
踏もうとしても絵に描いたような捻挫を派手にやらかすだけですので、絶対にやらないでください。
足首が麩菓子のように一直線になります。
効果的な練習方法 2選+α
次に効果的な練習方法について紹介します。
サークル走
半径5mくらいの円を複数人数で形成してその周りを全速力で周回する走塁練習です。
先ほど述べたように、以下2点を意識して走るだけで格段にベースランニングが上手くなります。
2周したら自分の隣の人にタッチして、レスト(休憩)。
全員周ったら2セット目。ってな感じです。
1セット目よりも2セット目の方が出力を上げて。2セット目より3セット目、、、
といった感じで、徐々にスピードを上げていきましょう。
※いきなり全力疾走じゃなくてOKです。
スピードが上がれば上がるほど、内傾は激しくなり、右腕の振りも大きく強くないと大回りになってしまうことが体感できます。
やりすぎると、右足の前脛骨筋(スネの外側)が猛烈に張ってケガに繋がるので様子を見ながらやりましょう。
ベースの上に人を立たせてぶつからない様に内傾する
コーチか父ちゃんをベースに立たせましょう。
そして、ベースに立っている人間にぶつからない様に、体を倒してベースワークの練習をしてみましょう。
体を倒さずにベースを回ると、人間に激突して審判の笛が鳴ってイエローカードが出されます。
立っている人間が、バットや交通安全の旗で、ランナーの顔の高さあたりにセットしてあげましょう。
そうすることで、体を倒して(内傾させて)棒を避けようとする意識から、自然と体の使い方をマスターして、最小の弧でベースランニングできるようになってきます。
スライディング技術向上のための考え方・取り組み方
最後に補足として、スライディングについても触れたいと思います。
ベースランニングは何もベースの効率的な使い方をマスターするだけではありません。
スライディング技術の向上もベースランニングの必須科目です。
以下、コツや考え方・取り組み方をまとめていますので、スライディング練習の際に是非頭に入れたうえでトライしてみて下さい。
スライディングのコツ
スライディングのコツは以下の三点です。
一つずつ解説していきます。
スライディングする距離間の作成
これ結論、スライディングするタイミングがベースに近ければ近いほどタイムは速くなります。
※あくまで同じスピードで走った場合なので、「ベースに近いスライディングが怖い」と感じて減速してしまっては当然到達タイムは遅くなります。
ベースにあまりに近いスライディングだとケガをする。
という通説がありますが、それはベースに近いスライディング練習をしてこなかった選手が行うとケガのリスクが高くなるという話です。
コレは一概に何m手前からスライディングをするという目安はありませんが、
自分の脚力でできる、最もベースに近い、かつトップスピードで実行できる距離ということになります。
あまり意識したことが無い方は、今一度自分のスライディングの長さを確認してみて下さい。(地面に自分が滑った後が残りますので、それをチェックしていただければOKです)
さらに言えば、自分のユニフォームのどこに土がついているかもチェックしてみて下さい。
これは、地面と自分の接地面を少なくすることで、摩擦による減速を軽減しトップスピードに近いスピードのスライディングをするために重要です。
理想は、ベースに伸ばした足の反対側の足のスネのみに土が付くのが理想です。
結構多いのが、お尻に土が付く選手です。
コレの何がいけないのかというと、↓こういう事です。
お尻が地面につく=重心がベース方向(前)ではなく地面(下)+摩擦大
つまり遅いスライディングに繋がることが言えます。
以下、周東選手のスライディングフォームをご参考ください。※引用:日刊スポーツ
フックスライディング
もう一つレベルの高い話をしますと、フックスライディングも是非習得していただきたいと思います。
まずは以下の周東選手のスライディングをご覧ください。
サムネの静止画像からもお分かり頂けるかと思いますが、周東選手の左足、捕手のタッチから遠くなるようにスライディングしています。
これ、真っすぐ走ってきて、真っすぐスライディングした場合、フックスライディングよりも早く捕手のタッチが体を触れます。
つまりアウトになる確率が高まることを意味します。
このフックスライディングは、その確率を少しでも下げるために、体と足の角度を捕手から遠くなるようにスライディングを仕掛けることでセーフをもぎ取ったプレーとなります。
これもまさに同じことが言えますね↓↓
さすがプロ野球選手って感じですね。
ベースの右端・左端練習
皆さんベースの真ん中を目掛けてスライディングしていませんか?
これ結論、ベースのどっち側にスライディングすればセーフになる確率が高いかを瞬時に判断・実行する、いわゆる野球センスが出るプレーです。
特に間一髪でなければ、真ん中にスライディングでも問題はありませんが、クロスプレーになりそうなタイミングの時、早くベースに到達したい焦りから、馬鹿正直にベースの真ん中目掛けてスライディングしたくなる気持ちもよく分かりますが、
ここは相手目線に立って、「相手がタッチしにくいスライディングの位置はどこか?」を考えてプレーするように心がけましょう。
細かい所ですが、
「強い高校で野球を続けたい!」
など志が高い選手ほど常に意識して取り組みましょう。
スカウトマンは、そんな細かい所までよーく見てますよ。
ベースランニング能力向上のための考え方・効果的な練習 まとめ
今日は以下の内容についてお話していきました。
【ベースランニングの能力向上に必要な考え方】
- 遠心力との闘い。 センチメートルの世界線。
- ベースは踏むではなく、蹴る。「加速装置」
【効果的な練習方法】
- まだサークル走やってないの?
- スライディングのパターン生成
まとめると
野球でスライディングを習得してしまったが故に、体育館での授業中にスライディングをカマして、大やけどを負って病院おくりになったのは僕です。
以上です。