どうもJP侍です。
本記事では野球の「流れ」について書いていきたいと思います。
野球のみなならず様々な勝負事には「流れ」というものが存在します。
目に見えるワケでもないその「流れ」は、1つのプレーや、外部の環境(天候やグラウンド状況)、人の心境(考えかた)で大きく変化したりします。
そこで今回は、野球における流れが悪い方に変わるプレーについて解説します。
この記事を読んでくださる方の中にも悪い流れに陥って、その流れを止められずに敗戦してしまった経験が1度はあるのではないでしょうか。
この記事を読んで「流れが変わるプレーって一体どんなプレーなのか?」を理解していただくことで、「流れ」に敏感になれます。
それさえ身につければ、悪い流れになる前の事前の準備や、相手が悪い流れに陥った時にその瞬間を的確に攻められるようになるなど、勝負を有利に進めることが可能になるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
悪い方に流れが変わる 【攻撃編】
- 試合開始直後の見逃し三振
- 試合開始直後の見逃し三振
- 無駄な走塁死(盗塁死)を含む
- バントの失敗
- 短い攻撃時間
試合開始直後の1番打者の見逃し三振
プレイボーール!!
で最初の打者の見逃し三振はその試合の展開を重くしてしまう一つキッカケになることが多いです。
とはいえ「別に三振したくてしたわけじゃない」と思う気持ちもわかります。僕自身も全日本や自チームで一番を多く打たせてもらいましたが、いきなり見逃し三振して監督に叱られたことがあります。笑
大切なのは出塁するためになんとか粘る姿勢や球数を投げさせて相手投手の情報を多く得てチームに伝達するなど役割を遂行する姿勢です。
同じ1つのアウトにせよ「簡単にあげたアウトなのか」「なかなかアウトを取らせないように工夫や努力をした上でアウトにされた」のかでは内容が全く違います。
その試合のチーム全体の闘争心や勢いが1番打者には反映されやすいのです。
そりゃ見逃し三振することだってあります。ただなす術なく見逃し三振してガッカリした表情を見せられてもチームにとってなんの良い影響も与えないことも事実です。
ですので、特に一番打者は1番最初に勝負の土俵に立って戦う姿勢をみせる重要なポジションであるということを理解して打席に立つべきだと思います。
・・・いや、2番打者から下の打順が戦う姿勢がなくて良いと言っているわけではありません。
1番打者は特にという意味で解釈してもらえればと思います^^
西武ライオンズに在籍していた時の秋山選手も1打席目に8割以上の準備と集中力を使っているくらい1打席目を重要視していると言っていました。
それくらい1番打者は重要だということがわかりますよね^^
無駄な走塁死(盗塁死)を含む
適切な判断ができずむやみに次の類を狙ってアウトにされてしまう(いわゆる暴走)や4点差を追いかける展開でランナーを溜めるべき状況にもかかわらず無理に盗塁を仕掛けてアウトになってしまうプレーは試合の流れを大きく悪化させてしまいます。
特に自チームが勝っている状況での走塁死はその後のゲーム展開によっては失った流れを取り戻せずに逆転負けまであり得る大きなプレーになります。
決して消極的な走塁をするべきだと言っているわけではありませんが、負けている時ほど積極的に、勝っている時ほど細心の注意を払い慎重に判断することがセオリーです。
バントの失敗
バント失敗による攻撃時のチグハグ感は試合の中で尾を引く事がよくあります。他の選手もバント失敗が伝染してしまうこともあります。
特に相手バッテリーも「1つの進塁と引き換えに1つのアウトをもらえれば良い」と思っている事の方が断然多い中で、1つの進塁を与えずに1つのアウトを取れたという意味はとても大きいものです。
打撃練習も大切ですが、バント練習もしっかりと個人練習で自分のやりやすい形を見つけておきましょう。
短い攻撃時間
短い攻撃時間、長い守備の時間も試合の流れが悪くなる原因です。
そりゃそうですよね。ウチの攻撃はすぐに終わって守備の時間ばっかり長い状態で試合が優位に進むことは稀です。というかほとんどありません。
たとえ三者凡退だとしても1人の打者につき8球を投じた場合、相手の投手は24球もの球数を1イニングで投げなければなりません。
4回で100球です。実際にはそうはいかないですが、なかなかアウトが取れないという状況は相手にとってこれほど嫌なことはありません。
相手も守備はさっさと終わらせて、攻撃の時間を長くしたいと思っていますからね。
初球打ちを否定しているわけではありません。ファーストストライクの安打率が高いことは膨大なデータが証明しています。勇気を持って打ちに行くことと状況を見て打たないことを選択する冷静さをバランスよく持って攻撃しましょう。
悪い方に流れが変わる 【守備編】
- バッテリーエラー
- 先頭バッターへの四死球
- 頻繁にバッテリー間のサインが合わない
- バックアップ(カバー)を怠る
- ダブルエラー
では行ってみましょう!
バッテリーエラー
バント処理や牽制の悪送球、捕逸などバッテリー間のエラーは大きく流れが変わるポイントです。
特にこのバッテリーエラーの影響は大きい理由は
野球は8割はバッテリー(特に投手)で決まると言われるほど勝敗の影響力を持ったポジションだからです。
DH制(指名打者)でもない限り、投手は投げることも、打つことも、走ることもこなさなければならず自ずと精神的にも肉体的にも負担は大きくなります。
競技特性上のことを考えれば仕方のないことではありますが、、、
そこへきて自分の送球エラーやらバントの処理ミス、四死球による失点、捕手のパスボールなどが絡むと大きく精神的に揺れ動かされるのは当然のことだからです。
投げることももちろん大切ですが、投げる以外のスキルに不安があっては、1番大切な投げる事に集中できず、力を発揮できなくなります。
そうなってしまえば試合の流れが悪くなるのは目に見えてきますよね。
捕手もボールに触れる(扱う)守備機会は投手に次いでダントツですから、なるべく捕逸や送球ミスを減らす反復練習をする事で、悪い流れを引き寄せないバッテリーに近づける事が可能といえます。
これは言い換えれば「良い流れを相手にわざわざ渡さない」強力なバッテリーでもあるということです。とっても頼もしいですね^^
先頭バッターへの四死球
イニングの先頭打者への四死球は、ゲームの「流れ」もそうですが、そもそも論でデータとして失点率がとても高くなる傾向がある事が分かっています。
もちろん先頭打者の長打での出塁(2塁打や3塁打)の方が失点率が高くなる事はいうまでもありませんが四死球はチーム全体への士気に関わる部分であると認識しておくべきです。
とピッチャー出身者からの声が聞こえてきそうですが、、、確かにフォアボールを出したくて出すピッチャーなどいません。
問題は四死球の中身です。
- 打たれることを恐れてストライクゾーンへ投げ込めずに4級連続ボール
- 10球近い勝負の末に粘り負けしてしまい四球を与えてしまった
これらは中身が全く違います。
戦略的に四球を与えて満塁策を取ること(今では申告敬遠が導入されましたが)も決して逃げたわけではありません。
昨今のMLBでもNPBでもそうですが、ストライクゾーンに投げ込める(ストライク率)は投手の大切な数値です。
大切なことなのでもう一度言いますが、イニングの先頭打者への四死球は失点率はもとより、チーム全体の闘争心下げかねないことは認識しておきましょう。
頻繁にバッテリー間のサインが合わない
キャッチャーの出すサインに首を振るばかりでなかなかサインが決まらずに投球に移れない事が頻発するようだと、次第に流れは相手チームに傾きます。
これは少年野球においてはベンチにいる監督のサインをキャッチャーが確認してそれをピッチャーに伝達してコースなどを決める時にも言えます。
チームによっては監督がブロックサイン(帽子のツバやベルトなど何回か触る方法)で配球するチームをよく見てきましたが、時間がかかりすぎてリズムが良くなることはないと思います。
投手も投げにくいでしょうし、野手もリズムが悪ければ次第に足が止まりエラーの引き金になります。
なので、方法はともかくサイン交換は素早く正確に済ませることを推奨します。
バックアップ(カバー)を怠る
バックアップを怠ることにより、本当なら与えるはずのなかった進塁を相手に与えてしまうことは試合の流れを掴む機会を大きく失います。
カバー行ったって無駄。
どうせ俺のところには来ない。
という安易な考えから起こる失点は取り返す事が困難になります。
もしかしたら暴投するかも、、、
万が一、後ろに逸らしてもカバーをしっかりと行えば進塁を防げます。
この相手チームの強さに関係なく自分たちの意識一つで常に防ぐ事ができる準備はとても大切です。
逆に、相手チームがカバーを怠ったことによって貰った進塁は確実に点数に結びつける事で相手にとっては取り返す事が非常に難しい失点になるのでチームとして点数をもぎ取りに行くポイントにしておくことをオススメします。
ダブルエラー
ダブルエラーにより1つで済んだはずの進塁を2つ以上与えてしまうプレーは、相手に2塁打以上の価値をプレゼントすることになります。
打球の処理の際に、捕球をミスしたことで慌ててしまい間に合わないタイミングで送球することで悪送球をしてしまうこと。
例えば、0死1塁のバントの場面で、ピッチャー前に転がったボールを捕球ミスしてしまい慌てて一塁へ送球したことによって悪送球になり0死2、3塁なんてことはプロでもよく見ます。
- 捕球と送球ミスなしで1死2塁
- 捕球ミスのみだったら0死1、2塁
- 捕球ミスと送球ミス(ダブルエラー)で0死2、3塁
①と③では1塁ランナーに1つ打者走者にも2つ進塁を与えているわけです。
これがダブルエラーの怖さです。複数ランナーがいる場面でのダブルエラーはもっと大変なことになるのは容易に想像できますよね?
「難しい打球が飛んできた」「イレギュラーした」「焦ってしまった」「バウンドが全く合わなかった」など、捕球ミスは様々な状況で起こり得ます。
どんな打球も捕球できればいいですが実際はそんな簡単ではありません。
バウンドが合わないから体でまず止めて拾ってアウトにしようとすることもプレーの中ではよくあることです。
そんな時に、間に合いもしないのに無駄な送球をしてしまう事が最も危険ということを知っておくべきです。
傷口を広げないためにも、被害は最小限に抑える選択を心がけましょう。
【攻守に共通】ボーンヘッド(イージーミス)は大きく流れを失うきっかけになる
上記であげた事例の他にも、ボーンヘッドによるミスは大きく流れを失うきっかけになることが多々あります。
例えば以下のようなことです。
「普通そんなミスしないだろ」というようなミスはチームの士気にもマイナスの影響を及ぼします。
試合に集中できていなかったり、気持ちが入っていないと起きる可能性が格段に上がります。
本気で勝ちたいのであれば上記のボーンヘッドをチームとしてやってはいけないミスとして徹底すると同時に
などいちいち聞かなくても分かっているだろうというような当たり前のことが徹底できているか?をもう一度再確認しましょう。
野球の流れが変わるプレー 【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
本気では野球における「流れが悪くなるプレー」について解説してきました。
最後に本記事の内容をまとめると
- 試合開始直後の見逃し三振
- 試合開始直後の見逃し三振
- 無駄な走塁死(盗塁死)を含む
- バントの失敗
- 短い攻撃時間
守備における流れが悪くなるプレーは以下の通りです。
- バッテリーエラー
- 先頭バッターへの四死球
- 頻繁にバッテリー間のサインが合わない
- バックアップ(カバー)を怠る
- ダブルエラー
野球におけるボーンヘッドといえば
以上になります。
流れが悪くなるプレーの代表的な事例について解説しましたが、どれも試合で起こりうるプレーであることに間違いありません。
自チームでは「良い流れを失うプレーを極力しない意識を持つ」そして相手チームに対しては「流れを失う悪いプレーを見逃さない意識を持つ」
これがあるのとないのでは勝敗に大きな影響が出ることは間違いありません。
ぜひプロ野球のテレビ中継や自分のチームの試合の中で流れが変わるポイントとして注目してみてください。