ポジショニングってどうやったら上手くなるの?
何を基準に守る位置を変えてるの?
昨今の野球界は急速にデータ化が進み、選手一人一人の球速や飛距離などが全て数値として割り出されることが多くなりました。
センターから右方向だけに7人を集めて極端な守備シフトを取る場面(特にメジャーリーグ)なども皆さん一度は見たことがあるのではないでしょうか。
彼らプロのチームは専属のアナライザー(データを集計し確率を戦略に落とし込む役割)を雇い、確率論で戦略を判断しています。
例えば、、、
- 対戦投手のタイプによる打球傾向
- カウント別の打球傾向
- 球種別の打球傾向
これらも実際にはデータのごく一部ではありますが、プロ野球選手やメジャーリーガのポジショニングは、その他の膨大なデータも駆使して戦略を決めていることがほとんどです。
彼らは一年に何回も同じ相手と対戦するわけですから、年間500〜600打席以上も打席に立つレギュラー選手ほどその傾向は顕著に出てきます。
あらゆるデータを駆使して戦えるのは、何度も戦うからこそこのような戦い方ができるという見方ができるでしょう。
とはいえ我々アマチュア選手は
そんな多くのアマチュア野球選手の悩みを解決するために
ポテンシャルはないけど、プロで活躍するような連中を押しのけて日本代表で守備の要を務めてきたわたくし
JP侍が解決します!
ポジショニングを向上させるためにやるべきこと 【結論】
初めに結論から言いますと
ポジショニングを向上させるためにやるべきことは以下の5つです
- データを駆使する。
- その日の投手の状態を把握する。。
- 相手打者の狙いを予測する。
- 試合中に最新情報をアップデートする。
- 相手打者のスイング軌道から予測する。
この5つがいいポジショニングを体得するために必要不可欠なことです。
その理由はとしては、
アマチュア野球ではプロ野球ほど膨大なデータが集まらないからです。
もちろん多少のデータは集められますので、それらを駆使して相手選手の大体の特徴を事前に頭に入れておくことは必要ですが、
それ以上に自分の目から入ったリアルタイムな情報を瞬時に分析して、即座に対応できることがデータが少ない中で戦うアマチュア選手には必須の能力です。
とはいえ、あらかじめ言っておきますが感性や見抜く目を磨き自信を持ってポジショニングを取ったとしても予測が外れることはあります。
余計なことせず定位置にいればよかった。。。なんてこともチラホラ。
そんな時は心の中でしっかりと謝りましょう。
みんなマジごめん!
ただ、自分なりの根拠を持って挑戦し続ければ必ず見抜く目や感性は鍛えられますので、失敗を恐れずにチャレンジしてみてください!予測がバッチリはまると
最高にきんもちぃっす。
では具体的にどういったところに目をつけて、ポジショニングを向上させるのか解説して行きましょう^^
ポジショニングをよくするための方法1 データを駆使する
いや今データなんてそんな集まらんて話したばっかりやん!!!
そんなツッコミが聞こえてきそうですが、ここでいうデータは経験を駆使すると言い換えていいでしょう。
別に膨大なデータがないとポジショニングを変えることができない訳ではありません。
膨大にデータがあるわけではないけど、過去に似たような打者との対戦でこんな結果だった。という経験から、ポジショニングを動かしてみることも大切です。
それが例え一歩だけだとしてもいつも守っている場所から違うところに位置取りしたらそれは立派なポジショニングです。
そしてもっと重要なのは実際に対戦した結果
データ通りだったのかそうではなかったのかをフィードバックすることが重要です。
なぜかと言うと、2打席目も3打席目もそのデータは活用できるからです。
試合が進むにつれてどんどん情報が溜まっていく仕組みにしていくということですね^^
予想が的中したー!わーいわーい!
などと浮かれている暇はありません。すぐに次の対戦に備えて情報を頭にインプットしておきましょう。
今日データが的中した理由が
- 投手がデータ通りに投げられたからなのか
- 的中しなかった理由は、投手がデータ通りに投げられなかったからなのか
といった偏った考え方ではなく、
「ケースはどのような場面だったか」「ストライクカウントはどうだったか」などあらゆるものの見方で分析していくと、徐々にポジショニングの精度が上がって行きますので、チームとしてデータを駆使して戦う場合はそこまでこだわってやる必要があります。。
ポジショニングをよくするための方法2 その日の投手の状態を把握する
ピッチャーの状態というのはその日その日で違います。
いつも同じようなパフォーマンスで投げられるのなら苦労はしないですよね。
そう考えると2013年の田中将大投手の24勝0敗って。。おばけ。
守り手である野手たちは、自チームの投手がどのような状態かをすぐに察知する必要があります。それによってポジショニングが変わるからです。
相手選手のクセや状態を見抜くだけでなく自チームの選手すらも見抜く必要があるということですね。
この辺りは日ごろから自分の調子だけでなく仲間の状態も少しは把握しておく必要があります。
少しレベルの高い話に感じるかもしれませんが、要は人のプレーや状態にも気を配れる、人の変化にも気が付ける力はそのままあなたの武器になるので
ぜひ日頃から、少しでもいいので周りの選手のプレーやコンディションにも目を配るようにしてみましょう。
ポジショニングをよくするための方法3 バッターの狙いを予測して動く
例えば僕がセカンドを守っているとして
無死ランナー2塁で左打者と対峙した時、
引っ張ってくる可能性が高いことがある程度予測できる状況だとします。
しかし、初めからポジショニングを右よりに取ってしまうのは、危険です。
なぜなら打者が引っ張りたいと思っても引っ張る技術がなかったり、タイミングが合わせられない場合、そもそもポジショニングを変える必要がない時も実際にあるからです。
余計なことをしなければ普通のセカンドゴロだったはずなのに、引っ張ると決めつけて1、2塁間にポジショニングしたがために手痛い失点をした経験があります。
なので、初球の打者のタイミングを見て打者の狙いを判断することが重要になります。
状況によって打者の狙い(打ちたい高さ、打ちたいコース、打ちたい方向など)が変わるからです。
先ほども説明しましたが、テームとしてデータの情報を最優先する場合、初球からポジショニングを変えて守ることもありますが、その日の打者の状態が全てデータとマッチすることはあり得ないので、
あくまでもデータを頭に入れた上でデータ通りなのか。それともデータとはまた違った印象を受けるのかを察知することが大切です。
ポジショニングをよくするための方法4 試合の中で情報が集まったら最初からポジショニングを変える
基本的には定位置で守り、明らかに詰まっている時や何打席も泳いだ打ち方のままの打者の時は思い切ってポジショニングを動くべきです。
2打席も3打席もタイミングに変化のない打者は最初からポジショニングを変えていいです。
例えば
何打席もタイミングが遅れてしまい自分のスイングができていない打者と対峙した時に、外野手が深く守る必要がありますか?
相手の右打者が変化球に対応できず、サードゴロやショートゴロを連発している時に三遊間をガラ空きにしておくメリットはありますか?
試合前の事前データよりも、試合で得た情報の方がはるかに新鮮で有用な情報です。
ゲームが始まったら思いっきりプレーすることも大切ですが、
ゲームを進めながらも最新情報をアップデートして対応していくことを心がけましょう!ちょっとした違いで、結果は大きく変わります。
ポジショニングをよくするための方法5 スイング軌道のクセを見抜く
スイング軌道のクセを見抜くにはたくさんの試合経験が必要です。
あなたに得意なコースや苦手なコースがあるように
相手にも得意なコースと苦手なコースがあります。
それは大抵の場合、その選手自身のスイングのクセによるところが大きいのです。
アッパー気味の選手は高めの変化球や遅いストレートが得意。
ダウンスイング気味の選手は高めのストレートやインコースが得意。
など、スイングのクセで打てるところと打てないところが分かれます。
そのスイングのクセを、自分が守っているポジションから見抜き
打者が得意そうなコースに投げたら強い打球が自分の右側に来そうだな。
不得意そうなコースだったら詰まってボテボテのゴロだろうな。
といった具体的な予測を繰り返します。
1試合あたり約120球を投げるので、それと同じ回数だけ予測の練習が繰り返しできますよね^^
その予測が当たっていたにせよ間違っていたにせよ、なぜそうなったのかを自分の言葉で説明できるようになると精度が向上し、少しづつ大胆なポジショニングを取れるうになってきます。
ポジショニングをよくするための方法 【補足】
何も全ての投球に対して一球一球ポジショニングを変える必要ははありません。
あまりにポジショニングを頻繁に変えると、逆にあなたの動きから相手に配球を読み取られるケースも出てくるからです。
とはいえ
定位置から動かずにただ立っている守備では野球の本当の面白さはわかりませんので「動きたいけれどここはまだ我慢」くらいの積極的な気持ちを抑えるぐらいの攻撃性は常に持っておきましょう。
【ポジショニング】向上させるためにやることは たったの5つ 【まとめ】
いかがだったでしょうか。
改めて本記事の内容をまとめると
- データを駆使する
- その日の投手の状態を把握する
- 相手打者の狙いを予測する
- 試合中に最新情報をアップデートする。
- 相手打者のスイング軌道から予測する
以上になります。
勝負どころを見極めて思い切ったポジショニングで、貴重な1つのアウトをあなたの勇気ある判断でもぎ取り勝利に貢献しましょう!
本日はここまでです。ぜひ参考にしてください^^