経験談

【必読】「選球眼がいい選手」とは? 選球眼をよくする4つの方法

個性的な「ストライク」コールで球場の誰よりも、注目を浴びて、子供から主役の座を奪い取るお父さん審判がいる。

どうも、毎朝下痢してる部長です。

皆さんですね

球児Aくん
球児Aくん
選球眼をよくしたいなぁ。どのような意識を練習をすれば選球眼がよくなるんだろう

 

このような悩みを抱えている選手に対して

部長が経験してきた、25年以上の経験から言える、選球眼をよくするための練習や意識を解説していきたいと思います。

まず前提にですね

野球というスポーツには「選球眼」という言葉があります。

 

そもそもみなさん。選球眼という言葉をどう理解していますか?

 

多くの方はボール球を振らない」「見極めるといった印象を持っているのではないでしょうか。

具体的に言うと、例えばツーストライクから高めのボール球のストレートに手を出さない。とか、低めのボールになる変化球を見逃せる。

などを想像するのではないでしょうか。

 

選球眼のいい選手というのは一体どういった選手なのか、選球眼が良いとプレーにどう影響を与えるのかを

筆者が25年以上の野球生活と、5度の日本代表選出で見てきたリアル(日本代表選手や海外のナショナルチームクラスの選手の選球眼)を記事にしていきます。

管理人プロフィール自己紹介 皆様どうも初めまして。当ブログを運営しております私、「部長」と申します。 当ブログ「ベスボ部録」にお越し頂きありがとう...

 

是非参考にしてみてください。

「選球眼がいい選手」とは 【結論】

結論から申し上げますと僕個人としては

打てる球を振る事ができる選手と定義しています。

冒頭で述べた「低めのボールを見極める」や「高めのストレートのボール球に釣られない

これらは、振らない事が選球眼の良し悪しの判断基準になってしまいます。

バッティングの基本は

  • 打ちにいく事
  • 打ちにいってやめる事

です。

見極める事を重視しすぎると、見る事に意識が集中し、体が動かなくなる事が起こります。そうなると、打てる球が来たとにきバットが出なくなります。

想像してみてください。

例えば初球は打たないと決めていたのにも関わらず、いきなりど真ん中にストライクが来たとします。

慌ててスイングしてヒットが打てるでしょうか?

僕は打てません。スイングは出来るかもしれませんが、打つ準備が出来ていない状態でいい結果になる確率は低いと思います。

打てたとしても再現性の低いバッティンングになり、技術として定着しにくいです。

なので、選球眼のいい選手は、

「打てるボールをしっかり打ちに行きつつ、打てないボールを見極める」という事になります。

当然のことを述べているようですが、実は多くの人はこの事に気付かずに

選球眼=ボール球は振ってはいけないいう固定観念に縛られるのです。

ボール球でも振っていいんです。ボール球を打ってはいけないなんてルールはありません。

ただし、あなたが打てると判断し、【確率よく打てるボールであるのなら】ということが大前提にあります。

ただ、ボール球を確率よくヒットにできる選手が少ないのは、データが証明しています。

「悪球打ち」としてYou tube動画に多数紹介される理由は、悪球を打ってヒットにするシーンそのものが珍しいからであり希少価値のあるものだからです。

是非それを念頭に入れて置いて欲しいと思います。

選球眼が良いとどんな影響があるの?

打つべき球を打って来て、打てる確率が低いものには手を出さないと言う事は、

必然的に相手バッテリーは厳しいコースでカウントを作らざるを得ない状況になったります。

またファールで粘られて球数を消費したくない投手はヒットにされるのを承知で早いカウントで甘いストライクゾーンで勝負に来ます。

なので選球眼が良い選手は、早いカウントで比較的打ちやすいコースで勝負してもらえます。

もしくは厳しいコースでカウントを作りたいものの、それがボールゾーンに外れ、2ボール0ストライクや3ボール1ストライク等、打ちやすい所へ投げてくれる確率が高いカウントで勝負ができます。

これは非常に大きですよね。選球眼を鍛えて相手バッテリーにプレッシャーをかけていきたいですね。

じゃあどうすれば選球眼が良くなるのか 4つの方法

じゃあどうすれば選球眼がUPするのか。その具体的な4つの方法を解説します。

選球眼が良くなる具体的な方法
  • 打つポイントを体の近くにする
  • ボールの内側(インサイド)を打つ練習をする
  • スイングスピードを上げる
  • 一球一球フィードバックする

技術、体力、マインドセットの3つの観点から選球眼をよくするための方法を紹介していきます。

選球眼を良くする方法1 打つポイントを体の近くにする

まず技術的な話からしていくと

ポイントを体の近くにする事で、長くボールの軌道を見ることができます。

打つか打たないかの判断する時間が長くなるので、選球眼がよくなります。しかし、体に近いポイントなので腕がやや窮屈になり、強く打つことが難しくなります。

具体的な練習方法としては、いきなり投手のボールで練習するのは無理がありますので、置きティーで自分の好きなポイントよりもボール1〜2個分あえて差し込まれたポイントにボールをセットして打っていく練習です。

数をこなせば次第に窮屈さも取れてあなたが打てるポイントとして体に馴染んできます

空振りせずに何とか前にボールを飛ばすことを重視した打席(例えばエンドラン)やファールで球数を稼ぐ作戦の時に使える技術です。

選球眼を良くする方法2 ボールの内側(インサイド)を打つ練習をする

選球眼を向上させる技術的な方法の2つ目は

多少バットのヘッドを寝ても構わないので、ボールの内側(インサイド)を打つ練習を取り入れることです。

簡単に言うと右バッターは1塁ベースに、左バッターは3塁ベースに打つイメージです。

ボールに対してバットを当てるポイントを時計の針に例えると

ボールの真下(6時)を打つとフライ、ボールの真上(12時)を打つとゴロになることは想像できると思います。

そのイメージを踏まえて

  • 右打者・・・時計の8時にあたる部分
  • 左打者・・・時計の4時にあたる部分

をそれぞれ打つ練習を取り入れていきましょう。

この時、ファールでOKくらいの余裕を持ちましょう。相手投手はファールで粘られることを嫌います

先ほどと同様に置きティーでも構いませんが、その他の練習としては7Mほど離れて前から優しいボールを投げてもらい練習するのも良いでしょう。

選球眼を良くする方法3 スイングスピードを上げる

選球眼を良くする方法として体力的な面で改善するのであれば

バットの振り込みやトレーニングでスイングスピードを上げましょう

スイングが早くなれば、必然的にスイングが遅かった頃よりボールが長くみれます

つまり、打つ打たないの判断をする時間が増えます。球界の名だたるホームランバッターは配給の読みなどもさることながら、圧倒的なスイングスピードを持っています。

その圧倒的なスイングスピードがあるからこそプロの多彩な変化球にもギリギリまで引きつけて対応することが可能になるわけです。

選球眼を良くする方法4 一球一球フィードバックする

打撃練習の一球一球に対して

今のは外角のストライクゾーンギリギリだった。とか

今のはコースはストライクだったけど高さがボール一個ぶん低かった。など

100球打撃練習をしたら100回選球眼の練習ができます。そして数多くフィードバックを繰り返すうちに分かってくることがあります。

そしてその分かってくることというのが今回の記事でもっとも伝えたい重要なポイントです。そのポイントとは

ホームベースはあくまでも審判がストライクかボールを判断するため設置された目安です。

何が言いたいのかと言いますと、バッターが「ストライクだ」と判断するのはホームベースよりももっと投手よりで判断する必要があると言うことです。

具体的な距離でいうと、ホームベースから約7M投手よりで打者は打つのか打たないのかを判断しているということです。

逆を言うと、投手の変化球が打者から7Mのところから変化するボールは打つことが極端に難しくなると言うことですね。

この辺りはピッチトンネルという理論がありますので、ピッチトンネルについては別の機会で解説したいと思います。

選球眼が良い選手の基準とは

選球眼が良い選手の基準は、最近導入されているセイバーメトリクスの数値で選球眼の良さを数値化できます。

PA/K   打席数÷三振数 【1つ三振するまでにかかる打席数】

この指標は、ヒットにしたかどうかや出塁したかは評価に入らず、三振しにくいかどうかの指標なので、バットに当てる技術力も介入しています。

BB/K   四球÷三振  【1以上で四球の方が多い事になる】

この指標は、単純にどちらが多いのかを計算しています。数値が高いほど、三振しにくく四球が多いという事ですね。1.5~1.8位になると非常に優秀とされています

部長はどうだったのかというと、

個人的な体感値でいうと、4くらいあった気がします。

IsoP  (出塁率ー打率)  【四死球による出塁】

打率が低くても出塁率が高い選手は、数値が大きくなります。

0.07~0.08の数値になると優秀で0.1を超えると一流の部類になります。

打者の粘り強さや、投手にとって厄介な打者と評価されます。

以上が選球眼の良さを数値化する主な指標になるのでチームでセイバーメトリクスを取り入れてない場合は、計算式は非常に簡単ですので、是非計算してみてはいかがですか?

筆者の経験から言える「ちょっと変わった」選球眼アップ練習法

最後にちょっとだけ面白い選球眼を鍛える練習を教えちゃいます。

結論を言うと

卓球です。

卓球のスピード感は野球のバッターボックスの体感スピードを超えています。

物理的にも判断する時間も少ないですしね^^

しかも決められた方にしかボールが通過しない野球と、

両サイドどちらに球が来るか分からない卓球では卓球の方が対応に難儀します。

卓球経験のある母親の影響で小学生の頃はよく卓球で母親や友人と勝負していました。

咄嗟の反応や、ある程度の予測を交えながら対応していくことは、野球にも少なからず繋がっていて、その後の野球人生に良い影響を与えたのではないかと僕は思ってます^^

プロアマを通じた動体視力のテストで日本一の数値を出したこともある部長のちょっと変わった練習方法も紹介してみました^^

よかったらやってみてください。

たまに違うスポーツに触れると野球につながる発見があって面白いです。

オススメのリンク張っておきます↓


【必読】「選球眼がいい選手」とは? 選球眼をよくする4つの方法 まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事を通して、選球眼をUPさせて更に良いバッターを目指す選手にとって少しでも役に立てたらと思います。

最後に今回の記事をまとめます。

選球眼が良くなる具体的な方法
  • 打つポイントを体の近くにする
  • ボールの内側(インサイド)を打つ練習をする
  • スイングスピードを上げる
  • 一球一球フィードバックする

 

総括すると。

昔、野球部だった部長は、昼休みに卓球部と卓球勝負して、

勝てなさすぎて

 

家の卓球台を捨てました。

 

それがプロ野球選手になれなかった原因かと。

以上です。

 

ABOUT ME
部長
日本一3回、日本代表5回。世界と戦った経験や25年以上の野球人生で得たことを主に未来ある球児たちのために情報を発信していきます。また多くの野球人の悩みの解決や学びのきっかけになることをブログ運営の理念に掲げます。