・バッティングで緊張してうまく実力を発揮できない
そんな選手に本記事で以下のような選手に近づけるポイントを解説していきます。
始めに結論から先に述べると
緊張のほぐし方は人それぞれです。そして緊張は誰でもします。
僕の元チームメイトの現役プロ野球の一流選手でも普通にしてます。仮に野球で緊張してなくてもヒーローインタビューでゲロ吐くほど緊張する人もいます。
なので皆さんも緊張をゼロにする必要はそもそもないということをはじめに認識しましょう。その上で大切なことは、上手に緊張をコントロールする方法を自分で見つけることです。
これをやると「ちょっと落ち着くとか」「楽になる」くらいで十分です。その具体的な方法を今回は記事にしていきたいと思います。
緊張しがちでうまくプレーできない球児には是非参考にしてもらいたいと思います。
- 「一度だけ全力で全身に力を入れる」
- 「速く深く息を吸い、細く長く息を吐く」
- 「丹田を叩く」
- 「思いっきりジャンプする」
- 「遠くを見る」
これからを1つずつ解説していきます。
ですが!その前に、脱力するために知っておくべき大切な事があるのでそちらを先に解説してから具体的な脱力方法を解説します。
って人は読み飛ばしたり目次から飛んで構いません。
それでは本題に入ります^^
緊張から開放され脱力するために心得ておくべき4つのポイント
始めに緊張から開放され脱力するために心得ておくべき4つのポイントを解説します。
そもそも極度に緊張すると人間の体はどんな反応を示すのかご存知でしょうか。
ひどい人はえづいたり貧血になって倒れたりする人もいますが、以下では主にプレーに影響する4つの特徴を紹介します。
過度な緊張は身体の外側、身体の上側に力が入る
人間、過度な緊張は力みにつながります。必要以上にバットを強く握ったり、ボールを強く握ったりなど様々なプレーに悪影響を及ぼします。
この場合、手は身体の末端なので外側にあたります。
大きな仕事を終えると「肩の荷が降りる」とか頑張りすぎる人を「肩肘を張る」と表現するように身体の上側にあたる肩をさして表現します。
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
緊張するとどうしても肩や首に力が入ってしまうことを知っておくべきです。
肚(はら).内転筋、膝の内側、脇、足の裏を意識する事で上にあがってしまった余計な力を下に落とすように意識するだけで、大きく変われます。
そもそも力の発揮は、地面からもらったパワーをボールに伝える作業です。
つまりそれは下から上への連動を意味します。
内側から外側が最も効率よく動ける仕組みになっているので、
緊張によって呼吸が浅くなる
過度な緊張は無意識のうちに呼吸が浅くなり、酸素の取り込む量が減ります。
酸素が少なくなると脳は
脳「おい酸素少ねえぞ。いっぱい酸素吸ってリラックスせぇよ」という指示を身体に指示を出してあくびという生理現象を起こします。酸素が足りてないサインですね。
緊張によって手先、足の感覚が鈍くなる
血液が脳に集まり体の末端(手や足)の血流が減り感覚が鈍ります。そして地に足がつかない状態を引き起こします。
フワフワして足が空回りしてしまう経験を皆さんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
ちなみに僕は手が冷たくなるタイプです。どーでもええか。
緊張によって視点が集中する(視野が狭くなる)
一点を見ることに意識が向きすぎると、それ以外の情報が入ってこない状態になります。
それは決していい状態ではなく、視野が狭くなっている状態を指します。
理想的な集中の仕方は、見ているもの以外の風景だったり匂いだったり音だったり、様々な情報を仕入れられる状態です。
ボクサーが相手の真っ直ぐ飛んでくる拳にだけ集中してしまえば、フックやアッパーが見えなくなるのと同じと言えます。
どんなパンチが来ようともリラックスして備える事で、相手の表情や目線や呼吸、筋肉の動き、死角のはずの足元の踏み込み距離などの情報を的確に把握するそうです。
緊張や力みから、相手にクリーンヒットを食らわせる事のみに集中しては、攻めと守りのバランスが崩れ勝つことは難しくなるでしょう。
野球に例えると、相手の守備陣がバッテリーのサイン交換の後にポジションを変えたことに気づける周辺視野があればヒットを打つ確率が高くなるはずなのに
それに気づかず投手に集中しすぎた結果、いい打球を打ったのにもかかわらず相手の守備陣形の思うツボの方向に打ちアウトになってしまう。ということが一例として挙げられます。
以上の4点が主に余計な力みによって身体が起こす反応です。
自分にどれが当てはまるのかを知識として知っているだけでその後の対処法があるのでこの機会に自分がどのタイプか覚えておきましょう。
緊張をほぐすために実践すべき方法 5選
緊張をほぐすための方法「一度だけ全力で全身に力を入れる」
緊張によってガチガチに硬くなり、無意識に強くバットを握ってしまっていたりボールを必要以上に強く握ってしまうことがあったりすると思います。
肩や首がめちゃくちゃ凝ってしまう場合も同様です。
力を抜こう抜こうとすると力入ります。なので逆転の発想です。
身体の全てのあらゆる場所を
これでもかーーーーー!!!!ってくらい全身に力を入れましょう。まぶたもです。右足の小指もです。もうあらゆるところ全部です。
人間の反射を利用する方法ですね。力が入ってしまうならこれ以上無理!!ってくらい力を入れると緊張でガチガチに固まった体がフッと楽になります。
ネクストバッターズサークルで全力でスイングしてから打席に立つなども同様な方法ですね。
ただし注意点が一点だけ。
何回もやりすぎるとめっちゃ疲れます。笑
緊張をほぐすための方法「速く深く息を吸い、細く長く息を吐く」
息を吸う時に交感神経(興奮状態)が優位になり、吐く時に副交感神経(リラックス状態)が優位になります。
したがって、過度な興奮状態にあるときは息を吸う事が優位になりがちなので、意図的に細く長く吐く事で緊張を和らげる効果が期待できます。
アスリートがプレーの前にする深呼吸は人間の仕組み理解した行動というわけです。
緊張をほぐすための方法 「丹田を叩く」
丹田は、ヘソとお尻の穴を結んだ真ん中に位置していると定義されています。
身体の中にある重心なので実際には叩く事はできませんが、
おヘソの下あたりを叩く事で意識がそこへ向き、緊張でわずかに高くなった重心を下げる効果が期待できます。
「力を感じるのはここ(丹田)だぞー」
と念をしっかりと込めましょう。
緊張をほぐすための方法 「思いっきりジャンプする」
「なーんか地に足ついてないなぁ。まだ緊張しすぎってことかぁ」
と感じたら思いっきりジャンプしましょう。先にも述べたように過度な緊張は重心が高くなりすぎます。
(骨盤を立てて、背筋を伸ばして重心を高い位置に保つことは実は大切なことではあるんですが、ここでは割愛します)
重心が高くなりすぎて下に落とせないなら
いっかい重心を一番高くしちゃおう作戦です。
これのいいところは着地により高くなりすぎた重心が下がると同時に接地によって足裏の感度が上がることです。
全ての動作は地面から力をもらって発揮されます。足の裏の機能を回復させることでパフォーマンスの質を高めることが可能といえます。
注意点はもうおわかりですよね?
飛びすぎるとめっちゃ疲れます。ついでに膝にキます。
緊張をほぐすための方法 「遠くを見る」
試合中などに目が異様に疲れると感じる人は視点を一点に集中しすぎかもしれません。
ミットを見て投げる!
相手ピッチャーだけを見て打つ!
もちろん大切なことではありますが、そこだけしか見えないのは逆に危険です。
たまにはスコアボードを見てみたり、ロマンチックに雲を眺めたり
「相手の監督怒ってんなー」だったり
「あ。綺麗なオネーさん。」だったりでもいいです。・・・いいのか?
視点を変えたり見るものの距離を変えてあげましょう。
次に相手の投手や打者を見るとき、視界の広さを感じれるでしょう。
補足:緊張しても70点〜80点はパフォーマンスができるように技術をあげる必要がある
緊張する事は決して悪い事がではありません。
いいパフォーマンスを出す為にはある程度緊張は必要です。
精神面と技術面は密接に結びついています。
確かな技術があれば緊張したとしても十分に合格点が取れるパフォーマンスを出すことも可能です。
逆に技術がないと不安や緊張に襲われた時に自分を助ける技を持ち合わせていないので、全く力が出せずに終わってしまう。
厳しい言い方ですが、それが現実です。
極論、あまり技術がなくてもいいモチベーションで戦い続ける精神を持っている人間は技術のなさをカバーできるとも言えますが。
毎日、同じ気持ちで戦うのは本当に難しいことです。
極端に言えば
初めてのバッターボックスと、100打席連続で凡退した後の精神を同じに保つことは不可能に近いことは容易に想像できます。
だったらどんな精神状態でも、ある程度は常にパフォーマンスが出せる野球の技術も必ず必要になるということは忘れないでください。
緊張して力を発揮できない脱力方法 5選 まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に今回の記事をまとめていきたいと思います。
まず、緊張すると人間は以下のようになります
過度な緊張は身体の外側、身体の上側に力が入る
呼吸が浅くなる
足の裏の感覚が鈍る
視点が集中する(視野が狭くなる)
それからを踏まえた上で、以下の具体的な解決方法を実践しましょう。
- 「一度だけ全力で全身に力を入れる」
- 「速く深く息を吸い、細く長く息を吐く」
- 「丹田を叩く」
- 「思いっきりジャンプする」
- 「遠くを見る」
どうしても緊張してしまう。上手く体が動かない。
そのような悩みを抱えた選手達に、これらの中から自分に合った方法を実践して
いい結果に結びつけて頂けたら幸いです。