爪噛んで指先が常にボロボロのやつがいる。
はいどうもベスボ部録管理人の部長です。
今日は尊敬される指導者の特徴というテーマでお話していきたいと思います。
で、僕の簡単なプロフィールです。
皆さんですね、野球をやってきたキャリアの中で
とか、
とか
色んな指導者に出会ってきたと思うんですけれども
じゃあ、いったいどんな指導者がそう思われんのか。
ってところについて、独断と偏見で話していきます。
【結論】尊敬される指導者の特徴 4選
結論から言うと
以下の3つが尊敬される指導者の特徴なんじゃないかと。
- 恐怖からの愛
- 青写真のシェア
- 穴あくほど見てる
抽象的過ぎて意味が分からず頭パッパラパーになっている方もいるんじゃないかと思いますので1ずつ解説していきます。
尊敬される指導者の特徴① 「恐怖からの愛」
昨今、ハラスメントやら部内暴力やらで、お茶の間を騒がせるニュースが頻発していますけども
皆さんですね、過去の経験を思い起こしてほしいんですけれども、
過去、自分が教わってきた指導者ってどんな人でしたか?
- 底抜けに明るい人
- 口下手だけど真正面から向き合ってくれる人
- 博士の要に野球が詳しい人
- ミスに寛大な人 など
色んなタイプの指導者がこの世にはウジャウジャいるわけで
どれが正解とか。どれが間違い。とかってのをハッキリさせたい訳ではなく
その指導者の方々を、皆さんは尊敬していましたか?
僕はですね、高校・大学と練習から試合まで非常に厳しいことで有名な学校(監督の下)で野球をやってきたわけなんですけれども。
その時の監督はですね。僕にとって
死ぬほど怖かったわけです。
当然、そう思っていたのは僕だけではなく、周りの選手も誰一人として
優しい。なんて感想を抱く人は今ないわけで
ってツッパっちゃう人はいましたけど、内心ビビり散らかして、膝がカクカクしていたのは一目瞭然でした。
しかし、その監督はですね
選手からとても尊敬されていた方でした。
もう初めてお会いする前から、
僕が生まれたイーストブルーではその名を轟かせていて
誰がどう見ても怖い人
という視覚情報を出会う人全てに強烈に印象付けていた一方で、
直ぐに優しい一面を覗かせて、
という、いわゆる「アメとムチ」戦法では
全く無くてですね。バチバチにずーーーーっと怖かったんです。
- 噂→怖い
- 会う前→怖い
- 会う→怖い
- 覇王色の覇気→気絶
- その後→怖い
こんな感じです。
じゃあ、なぜそんな状態から「尊敬」の域まで到達したんだろう
と考えた時に、到達した結論が恐怖からの愛って話で、
これ僕の実体験なんですが、
学生野球時代に。とある出来事があって、数週間ほど監督に干されたことがありまして
あ。俺終わった。と。
こりゃ透明人間と一緒だ。と。
それくらいの勢いで干されまして、精神的にも追い込まれました。
それでも、食らいつかにゃ状況は変わらないと思ったもんですから
ダメもとで、「練習させてくださぁい!」と何度も監督に直訴したんですが
そこは流石の透明人間ですから。見向きもされない訳です。
さすがにメンタルやられて、頭がピヨピヨ状態のときに
ある後輩が、グラウンドで「それはどうなの?」という行動をとった時があったんですね。
絶賛透明人間中の僕は、あろうことかその後輩を叱ったんですね。
いや、今思うと透明人間の分際で何言ってんだ。
って話なんですが。
当然、透明人間1号の言葉なんかに耳を傾けない後輩だったわけなんですが、
そのやり取りを傍らで見ていた監督が突然、選手全員を集めて
「コイツの言うことは、俺の言うことと同じだ。コイツの言うことを無視するっていう事は、つまり、、分かるな?」
という言葉を選手に投げかけた時に
あぁ。この人は凄すぎる。
と思ったのを鮮明に覚えています。
ここまでがワンセットのシナリオだったんじゃないかと思うくらい、僕個人にもチーム全体にも影響を与えてくれた一言であり、出来事でした。
僕は、
監督にそんなこと言われたら、自分の行動・発言にはとてつもない責任を持つことになる
その一方で
選手は、僕の一言一句を監督が言っていると思って聞くことになる。
この監督の一言は、自分に少しの安堵と計り知れない責任と、最強の覚悟をくれました。
厳しさと愛情はいつも表裏一体で、
この監督の一言に代表されるように
僕が尊敬する方達は皆さん共通して、「厳しさ」と「愛情」を絶妙のバランス感覚で使い分けていると感じます。
尊敬される指導者の特徴② 「青写真のシェア」
皆さんに質問です。
チームとしての目標(甲子園だったり、県ベスト4だったり、日本一だったり)までの道筋って見えてましたか?
ハッキリ見えているチームって本当に少ないと思うんですよ。
そのなんとなくボヤ~っとした道を、ハッキリとさせてくれる指導者は尊敬や厚い人望を持っている傾向にあるんじゃないかと。
ここで敢えてポエム差し込ませてもらうと「誰しもが不確かな未来を畏れ、暗闇の中を走っている」と思うんですけれども
少なくとも、僕が尊敬している指導者の方々は
「こうするとこうなる。」
という、未来をハッキリ見せてくれる、想像させる。
ある意味、占い師のような存在の人が多かったように感じます。
これ、簡単なようで実はとても難しいことで
ここまで選手に落とし込んで
ハッキリと想像出来たら、尻に火が付いたも同然です。
僕は、こんな感じで250回くらい尻に火が付いてきました。
まぁ、実際は「良く分からない。」や「イメージできない。」と思う選手は、どうしても一定数いると思うんですが、
それでも、多くの選手が、
確かにこのままだとヤバいかも。
という危機感や
確かに、監督(コーチ)が言うように生まれ変われれば、目標まで到達できそうだ。
という納得感で明確なビジョンを連想させることが大切で、
それに向けて行動を続けていけば、おのずと目標達成が近づき、
後になって「本当に監督(コーチ)の言ってたことになった。信じて付いてきて良かった」
と感じさせてくれる指導者こそ尊敬の眼差しを欲しいままにしていくんじゃないかなと。
ここでの話を一旦まとめると
良い指導者は自分の中の青写真が明確で、それを人の脳みそにも入っていって同じビジョンを描いてしまうという
カキカキの実の能力者です。と。
こんなような、日常のやり取りやミーティングはどこのチームでも普通にあるだろうと思います。
僕が尊敬する指導者の方々は、それらを実現できれば目標とするところに、「間違いなく近づける」という納得感を選手にもたらすのと同時に
「実現に近づいているが、まだ足りない」という緊張感を併せ持ったコミュニケーションで
選手の心とモチベーション維持策をガッチリと掴んで、選手をキュンキュンさせてくるって感じなんじゃないかと。
尊敬される指導者の特徴③ 「穴あくほど見てる」
この「穴あくほど見てる」の中身については、
ただグラウンドに居座って選手を長時間眺めているのではなく、
「見抜く」
もっと言うと、「見透かす」領域にいるって話で。
普通であれば
という単一的な視点の指導者が多い中で、
凄い指導者の方は
といったように、深く掘って観察してます。
皆さんも想像してほしいんですけど、
例えば暗闇ではしゃぐ奴と、眩しさにはしゃぐ奴
2通りのキャラがいるとします。
これ簡単に言うと、
肝試しで変なテンションになってハシャギ倒すヤツと、
常夏の海で「始まる俺のキラキラサマータイム」と思っちゃうヤツがいますと。
凄い指導者って
肝試し派のヤツには、夜の暗闇でロウソクで灯されたチョウチンを
真夏の海派には、砂浜で浮き輪とスイカとコパトーンを。
といったように
彼らにとって最適なタイミングで最高の武器を渡すことを考えているんじゃないかと。そう思うことが僕の経験上、多々ありました。
こんなような感じで、いつも多角的、戦略的に思考を巡らせて、選手のことを観察し続けている指導者こそ尊敬される指導者の特徴だと考えてます。
もちろん試合となれば、指導者のその強烈な観察眼は相手チームの戦略や動向にも張り巡らせるわけで、味方選手からしたらとても頼もしく感じる部分にもなっているってわけですね。
尊敬される指導者の特徴 【まとめ】
本日、お話した内容は以下の通りです。
- 恐怖からの愛
- 青写真のシェア
- 穴あくほど見てる
まとめると、
先日、僕が尊敬する超怖い大先輩が仰っていたんですが
人はカッコ悪い生き様で、カッコいい死に様を考えろ。
と言われた時
咄嗟に
ヘイ!親分!
と言いそうになりました。
以上です。