そのような志をもって野球に向き合うことはとても素晴らしいことです。
ですが、目に見える
「球が速い」「遠くへ飛ばす」「足が速い」
これらが野球の面白さ、醍醐味の全てでしょうか?
決してそれだけないはずです。
確かに「球が速い」「遠くへ飛ばす」「足が速い」などは見てる人に直感的に野球の面白さを伝える事が可能かもしれません。
しかし野球の魅力はそれだけに留まりません。
様々な場面で面白さや奥深さを感じることができます。
今回は実際にプレーする選手も野球は観る専門という方も、最近や野球に興味が湧いて試合などを観る機会を増やそうと思っている方も、
野球がより楽しくなる奥深さや魅力をお伝えすると同時に
どんなポイントに注目すれば、より一層野球を楽しむことができるのか解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。興味がある方は是非、下記のリンクも見てみてもらえればと思います。
- 6歳から野球を始める
- 体が小さく、非力で、挫折しまくる
- 生き残るために考え続け、人から学び、行動を変化し続ける
- 21歳で日本代表選出。世界と戦い、世の広さを知る。
- 計5回の日本代表を経験し。3度の日本一を達成。
- 共にプレーした仲間には球界最高投手やホームラン王も。
- しかし、プロの道は開かれず。。。現在はサラリーマンとして働く。
- プロへ進むものと進まざる者を見続けた経験を踏まえ、「上手くなりたい」「プロへ行きたい」そんな球児に自分の経験を伝え、夢を叶えるために努力する子供たちを応援するためにブログ開設
興味がある方は、渡邉の生い立ちを下記のリンクからどうぞ^^
ぜひ一度ご覧になって頂けると嬉しいです。
様々な野球の魅力を知って野球の奥深さに触れて野球沼にハマっていきましょう!
では本題に移りましょうー^^
【結論】知っておくべき野球の魅力は以下の10個
最初に結論として書き出すと
知っておくべき野球の魅力は以下の10個です
- 【野球の魅力 その1】エースの矜恃
- 【野球の魅力 その2】4番打者のプライド
- 【野球の魅力 その3】ラッキーボーイの存在
- 【野球の魅力 その4】守備の攻撃性
- 【野球の魅力 その5】監督采配 「先見の明」
- 【野球の魅力 その6】犠打 犠飛の重要性
- 【野球の魅力 その7】ミスした後の立ち居振る舞い(自己リカバリー)
- 【野球の魅力 その8】ミスが出た後の他者のリカバリー
- 【野球の魅力 その9】最終回の緊張感
- 【野球の魅力 その10】時間制のスポーツではない 「間」のスポーツである
さっそく1つずつ解説していきます^^
【野球の魅力 その1】エースの矜恃
先に点をやらない。点を取ってもらったら守り切る。
エースという人物にはそれを任せられるだけの技量と魂を持ち合わせることを常に要求されます。
また、ピンチの場面でのエースの姿にそのチームの本当の強さが垣間見える瞬間がたくさんあります。
さらに、エースの得意な球を打った打者に対して、つぎの打席の対戦で「再び打たれた球で勝負する気概」というのが見えるとついつい応援したくなるものです^ ^
そんな視点で見ても野球が更に面白くなるので意識してみてはいかがでしょうか?
【野球の魅力 その2】4番打者のプライド
「4番」。その座はチームで最も打力を買われた者が座る特別なポジションです。
とくにチャンスの場面での仕事ぶりがチームの勝利に直結します。
打席での雰囲気、表情など4番に座る者にしか出せないものがあります。
チームの勝敗を背負う責任のある打席に立ち、一振りで流れを変える力がある選手は言うまでもなく魅力的ですよね^ ^
個人的には、4番を打つ選手がタイムリーを打った後の表情が好きです。
性格だったり、覚悟だったり色んな性格が滲み出る場面だからです。
【野球の魅力 その3】ラッキーボーイの存在
野球というのは面白いもので、
特にレギュラーとして試合に出ていたわけでもない選手が勝敗のカギを握ることもよく起こります。途中出場だとしても予期せぬラッキーボーイの出現で試合の局面が大きく変わる事もしばしばです。
また、不思議なことにラッキーボーイに良い場面で多くの打席が回ってくることも野球経験者の方なら共感してくれるのではないでしょうか。
「キーマン」とも言いますが、その人物に注目するのも野球をプレーする側も観る側もより深い野球を知る上で重要な視点になることは間違いありません。
【野球の魅力 その4】守備の攻撃性
アグレッシブな守備が、ある種ホームランを打つよりも効果的な場面があります。
例えば、2アウト満塁のセンターへの大飛球をファインプレーできたら、実質値でいうところの3点分の価値があります。
どうしても点を取った部分の方が派手ですのでそちらがフォーカスされがちですが、
点数を抑止した部分に着目し「今の守備は何点分の価値があるか」という視点を持つと、実際にスコアボードに出ている点数とは違う見え方ができます^ ^
上の場合だったら、現実はスコーボードの点数が0-0だとしてもセンターのファインプレーがなかったら
0対3と大きな違いになる訳です。
もっと言えば
数値では測れない部分で、ファインプレーによって相手の攻撃意欲をそぎ落とし精神的なダメージを与えることでその後の相手の得点力を軽減させていることも十分に考えられます。
つまり3点以上の価値があると言えます。
最近になってセイバーメトリクスの指標により、守備の貢献度を数値で表すUZR(Ultimate Zone Rating)や
DRS(Defensive Runs Saved)といった指標が認知されるようになりました。
こちらについては、また別の記事で詳しく記事にしたいと思います。
合理的に数値でみる部分と、見た目のスピード感や体感値で守備を見るのでは、また違った学びがあります^ ^
【野球の魅力 その5】監督采配 「先見の明」
高校野球界の名将などによく使われますね。
「○○マジック」
自チームの選手を理解し、相手チームの選手も理解し、更には野球の性質という部分まで理解した監督の采配というものは、ピタリと的中する事がよくあります。
もちろん采配が的中しないこともありますが、その狙いや意図が何だったのかを考えるだけで野球の技術を向上させたり野球を観る人達の目も養われます。
戦況を見極めて先手先手で手を打っていく監督の決断力は経験上そのままチームの強さに直結します。
監督の采配に選手がピタリと応えられるかも重要ではありますが
野球の見方としては面白い観点になり得ます。
【野球の魅力 その6】犠打 犠飛の重要性
犠打や犠飛は、自らはアウトになったとしても良い形で次の打者に繋げる。点数に結びつける。チームプレーや自己犠牲の象徴的なプレーです。
2019年に大フィーバーしたラグビー日本代表の代名詞ともいえるチームプレー「オフロードパス」に通ずる部分があります。
また、同じ犠打でも1発で成功した犠打と2球を要した犠打では流れが変わることもあります。
そういった視点で見ると、次の打者の結果と紐付けて考えることができるようになり、打線として機能するとはどういうことなのかを深く理解することにつながります。
【野球の魅力 その7】ミスした後の立ち居振る舞い(自己リカバリー)
これも野球を見る上で大切にしてもらいたい部分です。
試合で難しい打球をエラーしてしまった選手に、ひと試合の内に同じような難しい打球が飛んだり、タイムリーエラーをしてしまった選手にチャンスの場面で打席が回ってきたりします。
ミスしてしまった選手が、どう挽回するのか、、はたまたミスを続けてしまうのか。
要チェックです。
野球はミスのスポーツと良く言われます。
僕自身もミスによってチームを敗戦させてしまった事は沢山あります。
ですがミスが多い野球だからこそ、ミスした後にすぐ挽回できる人間的なパワーがあるか否かが最も大切です。
「失敗から学び、成功に結びつける」
人生にも置き換えられる部分だと強く思いますので「失敗した後」に注目してみてください^ ^
【野球の魅力 その8】ミスが出た後の他者のリカバリー
先述したパターンとはまた少し違い、誰かが犯してしまったミスを別の誰かがどのように帳消しにしたか。という視点も野球観戦の醍醐味です。
もちろん、失敗してしまった張本人が挽回するために準備することは大切です。
とはいえ、誰かのミスに対して無頓着なチームでは強くなっていきません。
だれかがミスをした。不調で苦しんでいる選手がいる。そんな状況でこそ
「よし。ここは自分に任せろ」という熱い気持ちで、カバーできる選手がいるのかどうかも重要なポイントになりますので
野球を観るうえでもプレーする上でも意識してみてはどうでしょうか^ ^
【野球の魅力 その9】最終回の緊張感
最終回は文字通り総力戦になります。
残りのイニングがある場合と最終回では集中力の度合いが変わります。イニングが進むほど両チームの集中力は極限まで高まります。
特に最終回は、攻撃側からすると最も1点が遠いイニングであり
守備側からすると最も1アウトが取りにくいイニングでもあります。
両者の意地みたいなものが最も出やすいイニングです。
ビハインドのチームは追い込まれたことによって吹っ切れやすくなりますし、
勝っているチームは目前に迫った勝利に対して勝ち急いだり判断を誤ることもあります。こう言った状況下でこそ「予期せぬこと」が起こりやすいのです。
そのギリギリの緊張感の中で見える、人間の勝利への渇望だとか執念という部分は見ている人の感情に強く訴えかけることができる大きなパワーを持っています^ ^
最終回の両チームの選手の表情や、ベンチの戦略、一球で戦況が変わる流動性に注目してください。
【野球の魅力 その10】時間制のスポーツではない 「間」のスポーツである
野球は時間の使い方が非常に重要です。
とは言え
と思う方も多いでしょう。
野球が他のスポーツの決定的に違うのは、「間」の数です。ぼんやりした表現ではありますがとても重要なものです。
野球は投手が投げてスタートします。両チーム合わせれば、その数約250回です。その数に比例してその間で繰り広げられる心理戦が繰り広げられます。
攻撃も守備も、投球と投球の間も「間」で仕切られるのが野球の大きな特徴です。
間を詰めてプレーする事が最善策になることもあれば、間を伸ばすことが最善策になることもあります。
野球というスポーツはその「間」が読めれば勝率を上げることも可能です。
悪い例の具体例をあげると間がなくなって失敗する典型は以下のような状況です。
- ストライクが入らなくて焦って投げる
- 打ちたい気持ちが前に出過ぎてボール球に手を出す
などがあげられます。逆に間が伸びて失敗する典型は
- 四球が多くて間が伸びる。集中力の低下によるエラー等
- 攻守交代がダラダラしていて試合時間が伸びる。審判への印象も×
などです。これらは主に、間延びによって集中力が低下してボーンヘッドやエラーを誘発します。
良い間合いを持った選手は
- 相手が急いでいる時には時間を稼ぐ
- 相手が時間を稼ぎたい状況では間を潰す。
このような事が自然と出来る選手ですね。
具体的な例として言えば
- 投球のテンポの早い投手に対して打席を外して時間を作る打者
- 投手への返球を早くして打者との間合いを潰して試合展開を早くする捕手
このような目に見えにくい部分に無神経な人間を昔から「間抜け」なんて言葉で表現されます。
間合いを上手に使いこなす選手に注目するのも野球の面白さを増すための着眼点になります。
試合観戦をする上で、この「間」に注目する事でより野球が面白くなることは間違いありません。
【野球の魅力】野球好きなら知っておくべき魅力と視点 10選 まとめ
いかがだったでしょうか?
最後に今回の話のまとめをもう一度おさらいします。
- 【野球の魅力 その1】エースの矜恃
- 【野球の魅力 その2】4番打者のプライド
- 【野球の魅力 その3】ラッキーボーイの存在
- 【野球の魅力 その4】守備の攻撃性
- 【野球の魅力 その5】監督采配 「先見の明」
- 【野球の魅力 その6】犠打 犠飛の重要性
- 【野球の魅力 その7】ミスした後の立ち居振る舞い(自己リカバリー)
- 【野球の魅力 その8】ミスが出た後の他者のリカバリー
- 【野球の魅力 その9】最終回の緊張感
- 【野球の魅力 その10】時間制のスポーツではない 「間」のスポーツである
本記事で読者の方に野球の魅力を感じれる新たな視点や発見があれば幸いです。
今回は以上になります。