書籍だとあまり使われないようなエモい言葉にも出会えたり、漫画の世界観が現実世界に結びつく瞬間もあります。
今回は井上雄彦さんが描く漫画「バガボンド」を熱く紹介していきます^^
名作「スラムダンク」の作者でもある井上先生の作品の中でも特に大好きな一作です。
今回の記事をきっかけに一回読んでみようかな。と思っていただけたら嬉しいです^^
おすすめの名言も紹介するので見たことある人も「あ~あそこね!」と思ってくれること間違いなし!!今回の記事を踏まえて改めて読み返すのもアリですね!
それでは一筆入魂!
しまっていこーーー!
「バガボンド」ってどんな漫画
バガボンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バガボンド』は、井上雄彦による日本の青年漫画。原作は、吉川英治の小説『宮本武蔵』。1998年から『モーニング』(講談社)で連載が開始された。単行本は37巻まで刊行され、2015年2月の掲載を最後に休載が続いている。2000年、第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第24回講談社漫画賞一般部門受賞。2002年、第6回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。単行本の累計発行部数は2011年時点で5400万部を記録。剣豪・宮本武蔵を主人公とし、戦国末期から江戸時代の転換期、剣の時代の終わりがけを舞台にその青春期を描く。巨大な歴史の転換点で、出世の夢が破れた武蔵が剣士として自己を確立しようともがく様、また巌流島で武蔵と決闘したことで有名な佐々木小次郎を筆頭とする、武蔵と関わる複数の武芸者が描かれている。吉川の小説が原作だが、武蔵の実姉が描かれていなかったり、佐々木小次郎がろう者であったりと、キャラクターや物語には井上独自のアレンジが大きく加えられている。題名の「バガボンド(vagabond)」とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。
以下ザッッックリなあらすじです。ざっくり過ぎかもしれません!
漫画家井上雄彦さんが描く青年漫画で、とある田舎村の1人の少年である武蔵(たけぞう)が剣のみで世を駆け上がる決心をする。
強敵である様々な武芸者たちと剣を交え、時には窮地に追い込まれながらも、屈強を跳ね返し、徐々に名声を手に入れていく。
成り上がりを目指す男が、壁にぶち当たり、迷いや葛藤を感じながらも、戦うこと以外選べない日々を過ごす。
命のやり取りを日常としていた武蔵は、身体中に戦いの傷跡が増えていくことになる。
ある戦いで足に大怪我を負い、剣を置かざるを得ない状況になる。
武蔵はそれまで命の取り合いを続け力を誇示することに魂を投げ出していたが、徐々に心境に変化が出てくる。
あれほど剣に生きた男でありながら
いろいろな人との出会いで、、、「そもそも剣いるか?」
そんな矛盾するような考え方に触れ、徐々に技を極めることの本質に近づいていく。
そんなストーリーだと僕は解釈しています^^
実はこの漫画、物語の途中で休載しています。大人気漫画ですのでファンも続編を心待ちにしています。
続き読みターーーーーーイ!
なぜバガボンドがおすすめなの?
そもそも戦国時代の剣豪の話と野球に何の繋がりがあるの?
と思われると思いますが、そんなん抜きにして、シンプルにめッッッちゃ面白いです。
まず井上雄彦さんの画力がすんごい。キャラクターの瞳に魂宿りすぎです。
ひとりひとりのキャラが立ちすぎです。
それぞれのストーリーも描かれていて、色んな人に感情移入できて忙しいくらいです。
なんかミーハーな感想ですが勘弁してください。
とはいえ、冗談なしにバガボンドは野球人にも共通する部分が多くあります。
試合(戦場)はその一瞬に己の全てを掛け、魂を捧げます。
そんな痺れる場面に沢山出会いありますよね。(一打サヨナラとか。目の前の打者を抑えたら優勝とか。)
さすがに命のやり取りまでとはいきませんが。
その時の心境の描写や、息遣いまでもが読者である我々にリアルに伝わってきます。
繰り返しになりますが、おすすめする理由は野球の試合における負けたら終わりの戦いにおいて、どういった心境でその死線をくぐり抜けていくのか。イメージしやすいと思ったからです^^
高校球児も負けたら終わりのトーナメントを短期間で行います。
高校球児にも是非読んで頂ければと。
高校球児の様に、一年間の全てをその一瞬に捧げる戦いは多くの高校野球ファンの心を感動させます。
あの感じもバガボンドで得られるので部長は大好きです。
なのでおすすめ作品に自信を持ってピックアップしました。
また、作品中に非常に考えさせられる言葉が随所に散りばめられています。
そこで以下に個人的に好きな名言をいくつか紹介していきたいと思います。
バガボンドおすすめ名言集
ここからは、ストーリーの中で特にガツーーーンとインパクトがあったセリフを紹介していきます。
そのセリフがどう野球につながるのか考えてみてくれたらうれしいです^^
セリフだけ聞いても「???」な人は、まぁいいから一度読みなさい。読めばわかるさ!!
何という殺気か。その殺気が、触れるものみな傷つける。 宝蔵院 胤栄(ほうぞういん いんえい)
初めて武蔵にあった時に、武蔵の無意識に放たれる殺気に対して使った言葉。
胤栄は武蔵のその殺気をブサイクと言い放ち、同じような殺気を武蔵に対して放ち、その不細工さを伝える。
必要もなくイキリ立ち、無駄に敵を増やす事は強者のやる事ではない。と解釈できますね。
現実世界の成功者の多くも、話してみたら普通の印象を相手に与える事が多いのはよく聞く話ですよね。力があればある程謙虚さが必要だと教えてくれます。
強くなったんだな。強い人は皆優しい。 沢庵 旨彭(たくあん そうほう)
若かりし頃の武蔵を木に吊るしあげ、行き急ぐ武蔵に生きる意味を問う。
その後、名を国に広く知らしめた武蔵に久々の再会をした時に武蔵に伝えた言葉。
胤栄と似たような解釈ができるが、そもそも自分が強者になったと実感ができていない武蔵は府に落ちない様子を見せるが、武蔵の中にある優しさはストーリーの中でも徐々に大きくなっていく事が分かります。
このシーンが地味に好きで、荒くれ者だった武蔵が正しい強さを身につけたと感じ嬉しく思ったのか、優しい笑みを浮かべている沢庵が素敵です。
結果が出ないと自分に余裕が無くなったり、人に優しく出来なくなったりしがちだが、そんな時にこの言葉が自分自身に落ち着きを取り戻させてくれる言葉です。
結果に一喜一憂する事なく、常に大きな視野で物事を捉えていくことの重要性がわかります。
「天下無双とはただの言葉じゃ」 柳生石舟斎(やぎゅう せきしゅうさい)
天下無双と呼ばれる剣の達人。彼を倒せば自分が天下無双になれると踏んだ武蔵は石舟斎の城に攻め入り、実力ある側近を振り切り、遂に石舟斎の枕元までたどり着く。
そこで、世の中から最も強いと言われる石舟斎に対して、【天下無双になる為に天下無双の男を倒しにきた】と武蔵が述べた時に石舟斎が使った言葉。
天下無双と言う人間が作った言葉に囚われて、天下無双になることにこだわったり固執する事に意味などない。という風に解釈しています。
野球の世界でも結果を残して、エースや4番やホームラン王や野球首位打者などの言葉に囚われて、守りに入ってしまい成長が止まるなんて事はよく聞く話しです。
あれは理だった。 宮本武蔵(みやもと むさし)
(剣の声)を描写するシーンがあります。
かつて幼き頃の武蔵は戦国時代の最中で剣こそが強さの証と信じ、
来る日も来る日も剣を一心不乱に振り続けていた。
剣を振ることそのものが楽しかった。
剣に自らの体を委ね、剣の声を聞き、剣が行きたい方向に流れるままに振っていた。なんの無理もなく自然に。
時を経て、必殺の戦の中で天下無双になるというエゴを押し出したが故に剣の声が聞こえなくなった。それは、剣が教えてくれなくなったのではなく、自身がエゴによって剣の声を遠ざけたということに気付く。
そんな解釈でこのシーンを観てました^^
野球もバットやボールを使って戦います。
自分の体の強さや使い方次第で、ボールが速くなったり、打球が遠くへ飛ぶようになったりします。
球が遅い理由は、自分が投げたボールに答えが秘められているし、飛ばない打球は、自分が振ったバットから放たれたボールに答えが宿されている事を教えてくれました。
皆さんにも師と仰ぐ人がいるかと思いますが、1番は自分の体の声に耳を傾けて、ボールの声を聞いてバットが行きたい方向へ使ってあげる意識を持てば、新たな可能性に出会えると僕は思います^^
他にも「まつげなげぇ。」とか
「腕は真面目で頑張り屋」とか
おもわずハッ!っとさせられる表現が作品の中に沢山ちりばめられています。
是非一度読んでみて、あなただけのワンフレーズを探してみてはいかがでしょうか?^^
野球人はこれを読め! 漫画「バガボンド」【まとめ】
今回は、野球をやっている方なら是非一度は読んでもらいたい漫画「バガボンド」を紹介しました。
他にも、おすすめの本は沢山ありますので別の機会に記事にしたいとおもいます。
それでは本日はここまで!
気をつけぃ!
礼ッ!!
っしたーーー!!!