効果的な練習方法ってなんだろう?
ボールを遠くに飛ばせるとさらに野球が面白くなるから是非試してみてね!
本記事では「もっと打球を遠くへ飛ばしたい」「遠くへ飛ばすコツを掴みたい!」そんな悩みを抱える選手たちに、飛距離アップのためのオススメのアイテムと意識するコツ、メリットとデメリットについて解説します。
いきなり結論から言うと
打球を遠くへ飛ばしたいのであればヘッドを生かしたスイングを身につければ飛距離は伸びます。
まぁ。慌てずに^^
まずは「ヘッドを生かす」「ヘッドが効いたスイング」を手に入れるために必要な考え方を伝えるよ!
そもそもヘッドを活かしたスイングって何?
バッティングの根本は、「バットという道具をいかに自分の体に適した方法で使いこなすか」これに尽きます。
最近では人間の体の仕組みを科学や力学的な側面から、理にかなった打ち方について様々な情報が飛びかっています。
データや数字は嘘をつきません。
とは言え、自分の体にあった打ち方を科学的に解析してくれる環境が身近にある人なんてプロ野球選手でもない限りなかなかないですし、
遠くへ飛ばすための科学的に導き出された動き方や数字だけでは計れないあなたの中だけの感覚も存在します。
一流選手の打ち方を真似している選手はいるものの、その打ち方が自分に合っているとは限りません。
真似すること自体は全く悪いことではありませんが、真似しようとした結果、ヘッドを生かしたスイングができなくなってしまったり
逆に自分の感覚に従った結果、いいスイングが身についてプロ野球選手の打ち方に似てきたりするパターンも十分に考えられます。「100人いたら100通りの打ち方が存在する」と言うことですね^^
つまり
構え、バックスイング、トップの位置、スイング軌道、フォロースイングに「こうしなければいけない」などと言う決まりはありません。
あなたの体はあなたしか上手に使えないですし、あなたしかあなたの道具(バット)を活かせないのです。
例えば人のグローブでボールを取った時
「使いにくっ!!よくこんなん使えるな!!」
と思ったことは野球人なら一度はあると思います。
使い込んだ道具はあなたの体にフィットし、それ以外の道具に違和感を感じるということです。
そこで今回の記事では飛距離アップに欠かせないヘッドを活かしたスイングを強制的に体に覚え込ませるために必須のアイテム「ロングバットでの練習によるメリット、デメリット」について解説していきます。
ロングバットの練習で得られる効果(メリット)
腕の力だけではヘッドが走らないことが分かる
バットの長さによる遠心力で「ヘッドが走る」という感覚を養える
体に近いところ(細い軸)で回転しないと振れないことがわかる
打球を飛ばすこと自体にそこまで力は必要ないということに気づける
早速解説していきたいと思います。
下半身始動の重要性が分かる。腕の力だけではヘッドが走らない。
腕力だけではヘッドの重さに負けてヘッドを生かして遠くへと為すことが到底できなくなるので下半身始動が自然と身に付きます。
下半身始動のスイングとは?と言うことを簡単に解説すると以下のようになります
軸足の内転(踏み出し足に寄せる動き)による並進運動を行いさらに踏み出し足で急ブレーキをかけて(壁を作る)さらに軸足の内旋運動(内股になるように絞る動作)をすることで上半身の回転速度が上がり、更に上半身の末端である腕が加速ます。
最終的に手首がコックされて残り続けてきたヘッドがコックのリリースにより解放されてバットという物体そのものの遠心力も加わってヘッドスピードが最高速になる仕組みです。
より下半身始動の重要性を実感するためには以下の二つも面白い練習法です。
- 椅子やバランスボールに座ったままスイングやティーバッティングをする
- 子供用のプラスチックバットなどの軽いバットでヘッドの重さを感じる練習
椅子やバランスボールに座ったままスイングやティーバッティングをすると下半身のパワーが使いにくいのでヘッドスピードを上げることが難しいとこが分かります。下半身からパワーをもらうことの重要性が分かると思います。
また子供用のプラスチックバットでヘッドの重さを感じるのは難しいですよね?
実際にはプラスチックバットにもヘッドの重さは存在していてわずかな重みを感じながらスイングするのも非常に効果的な練習方法です。
バットの長さによる遠心力で「ヘッドが走る」という感覚を養える
物理的に長いバットを使えばより大きな遠心力が働くので、バットのヘッドが走るという感覚を養いやすいです。
日頃、バットを短く持っている選手やそもそも短いバットを使っている選手は、定期的にロングバットでのスイングやティーバッティングやロングティーを組み入れることをお勧めします。
理由としては、バットを短く持ったりそもそも短いバットを使い続けると、
バールに対して「ぶつける」ようなバッティングができても、ヘッドの力を利用して「運ぶ」バッティングができなくなるからです。
「ぶつける」ようなバッティングを続けると、徐々に体が開いてきたり体ごと投手方向に流れるいわゆるスウェーした状態になってしまうので強い打球が確立よく打てなくなってきます。
僕自身も試合では短いバットをさらに指2本ほど短く持ってバッティングしていますが
定期的なロングバットの練習でヘッドを生かす感覚を取り戻すように意識することで、調子の波を小さくするようにしています。
体に近いところ(細い軸)で回転しないと振れないことがわかる
そもそも体から腕を離してロングバットを振るのは大変です。
ロングバットよりも長くて重いもの(例えば、竹や整備に使うトンボ)を使用すれば体に近いところ(細い軸)で回転しないと振れないことがより分かりやすくなります。
ロングバットでの練習はスイング速度自体が速くなることはありません。
ですので軸が太くなったと勘違いしてしまう選手もいるかと思いますが体から遠い物体の遠心力を最大限に生かすためには軸(体に近いところ)でスイングすることが必要不可欠です。
ロングバットは体の軸で振る癖を身につけるのに最適な練習方法と言えます。
打球を飛ばすこと自体にそこまで力は必要ないということに気づける
注意事項:筋肉量は最低限必ず必要なのは科学的に証明されている
パワー=筋力×スピード
は周知の事実ですので、バットを振って振って振りまくって、筋力とスイングスピードを上げて遠くへ飛ばすパワーを目指してもいいですし、
筋力トレーニングで筋力を向上するトレーニングとスピードを上げるトレーニングを意識的に組み込んで、遠くへ飛ばすパワーを目指すのも方法の一つではあります。
ただ、少年野球などの成長期の球児には、筋力トレーニングでのパワーの向上よりいかにバットを上手に使って遠くへ飛ばすかに面白みを見出してほしいなと思います。
ロングバット練習での注意点(起こりうるデメリット)
間違った方法でバットを振る癖がつくと修正するのが大変
自分の使っているバットに戻った際に、ヘッドの使い方が変わる
ロングバットでの練習は手首への負荷が強くなる
間違った方法でバットを振る癖がつくと修正するのが大変
主な悪い癖の代表格は
- 「体を煽って振ると軸が太くなる」
- 「頭が動く」
- 「体からバットが離れる」
- 「体がスウェーしてヘッドが走るポイントがなくなる」
これらのことが挙げられます。
遠心力を最大限に生かそうとしすぎてこれらの現象が起きてしまうと練習の効果は十分に得られず結果的に軸が太くなりヘッドを生かすことができません。
上記のような場合は肩にバットを乗せた状態からスイングをすれば自然と下半身の並進運動と前足のブレーキによって上半身が後から引っ張られて軸の細いスイングが可能になるはずです。
イメージするのであれば、去年まで西部で活躍した秋山選手やソフトバンクの松田選手のように肩に乗せるよテイクバックの位置が好ましいでしょう。
自分の使っているバットに戻った際に、ヘッドの使い方が変わる
ロングバットでヘッドを走らせる感覚を得られたら自分のバットでスイングしてヘッドの効き具合を確認することをオススメします。
ヘッドの位置が変わったことによって、スイングのバランスは微妙に変わることが分かるあと思います。
あくまでも自分のバットでヘッドを生かすスイングを体得しないことには試合で生かすことができませんのでしっかりと修正やックニンまで怠らずに行いましょう。
ロングバットでの練習は手首への負荷が強くなる
通常のバットを使用しても言えることですが、ロングバットでは重さも通常のバットよりは重いものが多いので手首への負荷が大きくなるので注意が必要です
解決策としては以下が挙げられますので参考までに。
- 力いっぱい振らない 「楽に飛ばす練習」としての位置付け
- ノックバットを利用する
そもそも力一杯バットを振ることが目的ではなく、ヘッドを活かしたスイングでボールを飛ばすことが目的ですのでその趣旨を忘れなければある程度のリスクは回避できます。
少年野球選手はまだ体が出来上がってはいないので、軽いノックバットを使用して自分のバットよりも「軽い力で飛ぶ」感覚を養うのも一つの方法です。
もちろんこのノックバットを使用する方法は少年野球選手だけでなく、高校生や大学生、ノンプロの選手も練習に取り入れてる選手がたくさんいるので参考にしてみてください。
【飛距離アップ】ロングバットでの練習が及ぼすメリット・デメリット まとめ
本記事では、飛距離アップのためにロングバットをオススメする理由と使用する際の注意点について解説していきました。
腕の力だけではヘッドが走らないことが分かる
バットの長さによる遠心力で「ヘッドが走る」という感覚を養える
体に近いところ(細い軸)で回転しないと振れないことがわかる
打球を飛ばすこと自体にそこまで力は必要ないということに気づける
これらの効果を得られるように取り組みつつ以下の注意点も認識しておきましょう。
間違った方法でバットを振る癖がつくと修正するのが大変
自分の使っているバットに戻った際に、ヘッドの使い方が変わる
ロングバットでの練習は手首への負荷が強くなる
以上になります。ヘッドの効いたスイングを獲得してホームランをかっ飛ばしましょう!